2023.2.20 【学びの窓(DX編)】 第30回 スキルの棚卸

【学びの窓 (DX編)】第26回 デジタルトランスフォーメーション編が始まります

今般の国会の代表質問に端を発し、「リスキリング」の言葉が急浮上してきましたね。緒論各論ありますが、DXを考える上では、ITに纏わる知識を身に着け業務に活かすために、リスキリングに取り組む必要があると考えています。
では、リスキリングへの取り組みも視野に入れながら、たちまち出来ることは?



社員の皆様が保有している資格やスキルを棚卸したことはあるでしょうか?
資格については、給与の評価項目または資格手当のために資格一覧を整備されている会社は多いと思います。

では、誰がどの資格を持っているのか?
全体像を把握できるようになっていますか?
事業継続に必要な所要資格の保持者を、人事給与担当しか知らない。。。


そのようなことは無いでしょうか?

本コラムの第28回「業務フロー図作成の勧め ~業務とスキルの棚卸~」で申し上げましたが、
DXへの取り組みのなかで業務の棚卸とスキルの棚卸「スキルマップ」の作成は是非お勧めです。

というか、必要です!!


今回のコラムでは、スキルマップの作成例を簡単にお伝えしておきます。

保有状況を含めたスキル一覧を、とにかく社内でそれらしいものを書き集めて作成することも可能なのですが、部署や担当者によってバラバラなものが集まって、全社で取りまとめるのに時間が掛かり、そのうち立ち消えてしまう。というようなこともあります。
ですので、まずスキル一覧の大枠を作ることをお勧めします。

参考にするのは、厚生労働省の

職業能力評価基準
です。上記サイトの中段に、

職業能力評価基準の策定業種一覧
がありますので、その中からご自分の業種を見つけてリンクをクリックして下さい。
該当する業種が無い場合は、類似する業種を流用しても良いかと思います。
もし、新たな業態へ進出または転換する見込みがある場合も、参考になります。

「職業能力評価基準の全体構成」を探してEXCELシートをダウンロードします。
ダウンロードしたEXCELに「様式1」のシートがありますので、そのシートからスキル一覧を流用し、スキルマップのテンプレートシート枠を作成します。

例えば、「金属プレス加工業」の場合は下記一覧表がありますので、

職種と職務をそのまま流用して、下記↓↓のようなシートを作成します。

横軸が社員名で、1~4の数字は年4回、スキルの保有状況を自己評価で入力していただく想定です。給与や賞与の評価時期に自己評価と連動させる活用方法もあります。

あえてこのシートを全社員に公開して、新たなスキルを身に着けるときに「人が取得していないけれども会社が必要とする」スキルを選んでいただく指標にもなります。

DXの推進へ活用する場合は、各職務にIT関連のスキルが行追加されていくと考えて下さい。

現在の会社にまだ保有出来ていないが、必要なスキルを明示し、そこに向けてスキルを身に着けることも
「リスキリング」の一環です。


<<<スキルマップはリスキリングを進めるための基礎資料>>>

 


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※会社・団体でのセキュリティおよびデジタル化についての相談は、当社担当営業・システムエンジニア・インストラクター・サービスまでご相談下さい。

■プロフィール

ピコシステム株式会社

セキュリティ担当 眞部 誠一郎
東京支社においてサーバー・ネットワーク・WEBシステムの構築に携わった後、岡山本社にて中小企業から大企業までネットワーク・サーバー等のITインフラの構築、セキュリティ対策の構築を担当。豊富な知識・経験を生かし幅広く活躍中。