2022.12.22 【学びの窓(DX編)】 第28回 業務フロー図作成の勧め ~業務とスキルの棚卸~

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【学びの窓 (DX編)】第26回 デジタルトランスフォーメーション編が始まります

セキュリティやデジタルトランスフォーメーションについてご相談するときに、「うちでは不要」とか「うちの社員のスキルではそこまでは」との言葉をお聞きすることがあります。
「適切なレベル」「最適な方法」を目指すことは大切です。
その為にも「現状把握」は大切ですよね。


業務の見直し、業務改善が出来てこそDXということもありますが、DXへの取組まで行かずとも、現在の業務を見直し、改善出来るところは改善したいですよね。

DXに関わらず「業務分析」 「業務の棚卸」は必ず通る道だと考えています。

棚卸を行って、出来れば業務の一連の流れを「業務フロー図」として可視化しておくと、業務の引き継ぎやシステム化、そしてDXの検討資料として、そのまま楽に利用出来ます。

 

業務の棚卸を行う場合には、「なぜ?」を問うことが大変重要です。
そもそもその業務がなぜ必要なのか?を問い直してみると、過去は必要だったが現在は”無くても良い”手間が見つかるかも知れません。
5W1Hの問いかけで是非業務の棚卸をやってみて下さい。
 


業務の棚卸を進めるなかで、その業務に必要な技術・知識である「スキル」を洗い出しておくことも、棚卸の後の改善に取り組む場面でとても重宝します。
DXへの取り組みの要点のひとつとして「属人化の排除」の観点が必要となりますが、「スキル」が明確になっていれば他の人へ引き継ぎしやすくなりますし、違った見方をすると「誰が」「どのスキル」を持っているか?を明確にすると、社内での業務の割り振りを長期的に最適化出来る可能性も出て来ます。
皆様の「会社の強み」も明らかになるかもしれませんね。
「人が財産」との言葉を保証するものともなります。会社の業務にどのようなスキルが必要で、皆様が現在どのようなスキルをお持ちなのか、を一覧表記したものを「スキルマップ」と言いますが、縦軸に業務と業務に必要なスキルを列挙し、横軸に人を配置してマトリックス状にマッピングしてみましょう。
 

「業務フロー」と「スキルマップ」の作成を是非お勧めいたします。



ちなみに、業務的な知識に追加して、DXを進めるにあたって必要な知識については、経済産業省が2022年3月に「DXリテラシー標準 ver 1.0」を公開しています。


デジタルスキル標準
(ページなかほどに「DXリテラシー標準」のPDFへのリンクがあります)


スキルとスキルマップについては、改めて今後のコラムでもお話したいと思っています。

 

 


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※本件については、当社担当営業・システムエンジニア・インストラクター・サービスまでご相談下さい。

■プロフィール

ピコシステム株式会社

セキュリティ担当 眞部 誠一郎
東京支社においてサーバー・ネットワーク・WEBシステムの構築に携わった後、岡山本社にて中小企業から大企業までネットワーク・サーバー等のITインフラの構築、セキュリティ対策の構築を担当。豊富な知識・経験を生かし幅広く活躍中。