
このコラムでは毎回、パソコンを使った操作が「楽々」になるチップスをWindows・Excel・PowerPointなどのテーマから選んでお届けいたします。
チップスとは「ちょっとしたヒント」のことです。
さて第10回は「PowerPointでWordに助けてもらう」テーマにお届けします。
「フリガナを使いたい」 「リハーサル用にスライドとノートのおさまりが良い印刷物を作りたい」
今回はそんな、主役はPowerPointだけれどWordのほうが得意なことはWordにお任せ、というPowerPointとWordの連携でもっと楽する方法をご紹介します。ぜひお試しください。
■チップス1:「PowerPointでフリガナを使いたい」
1.[挿入] タブ
2.[オブジェクト]
表示された「オブジェクトの挿入」ダイアログボックスから、
3.[新規作成]
4.オブジェクトの種類から[Microsoft Word Document]
5.[OK]
PowerPointウィンドウ内でWordのボタンが使用できるようになります。
表示されたワードのオブジェクト画面内へ、
6.好きな文字を入力(例:夾竹桃の花)
7.入力した文字を範囲選択してフォントサイズを指定
8.ルビ(フリガナ)を振りたい文字列を選択(例:夾竹桃)
9.リボンから[ルビ]ボタン
表示された「ルビ」ダイアログボックスから、
10.ルビ枠内を確認(必要に応じて修正)
11.[OK]
12.PowerPointスライド内の枠線で、オブジェクトのサイズを調整
ルビ入りのオブジェクトをPowerPoint内で使用できるようになりました。
■チップス2:「PowerPointでリハーサル用にちょうど良い印刷物を作りたい」
*ファイルサイズが大きい場合、PCのスペックによっては“応答なし”になってしまう場合があります。小さなファイルでテストをしてからご活用ください。
1.配布資料を作成したいプレゼンテーションを完成させます。
2.[ファイル]タブ
3.[エクスポート]
4.[配布資料の作成]メニュー
5.[配布資料の作成]ボタン
表示された「Microsoft Wordに送る」ダイアログボックスから
6.好みのページレイアウトを選択
7.Microsoft Word文書にスライドを追加するオプションから、
[貼り付け]または[リンク貼り付け]のいずれかをオンに設定
*PowerPointで編集が行われた場合に、Word資料も同様に変更される必要がある場合は、[リンク貼り付け]を選択します。ただし、このリンク貼り付けオプションには高いPCスペックが必要です。余力がなく、応答なしになってしまうPCの場合は、都度Wordファイルを再作成します。
8.[OK]
Wordが起動し、指定した形式のWord資料を作成することができました。
PowerPointでノート入力した文字とスライドが一致して取り込まれています。
いかがでしたか?今回は、ちょっとしたことですが、PowerPointに縛られず、Wordの助けを得ることで楽になる操作をテーマにお届けしました。
どちらの方法も簡単な操作でお使いいただける便利な連携機能です。ぜひ、お試しいただいて新しい使い方が広がるようでしたらさいわいです
「他にもこんなことできたらいいな?」のリクエストやご感想がございましたらぜひ、お問い合わせまでお知らせください。それでは次回までごきげんようお過ごしくださいませ。
MS技術情報担当 井殿 寿代