生成AIの企業への導入は、データの機密性と精度を確保するためにも、パブリックなデータ領域を利用する生成AIではなく、企業独自に学習領域を限定した実質的にプライベートクラウドに近い利用形態が多いのが事実です。
私達がお勧めするMicrosoft 365 Copilotも同様です。
さらに完全に外部とは遮断する方法として、プライベートクラウド上やオンプレミスの環境に独自生成ＡＩを構築するサービスも始まっています。
並行して、データの精度とレスポンス（応答速度）を確保するために、「エッジＡＩ」と呼ばれるオンプレミス型の機器が選択肢として注目され始めています。
先日の10月5日の日本経済新聞では「AI計算「脱データセンター」 分散処理で遅延防止、官民で実証事業」として一面に関連記事が掲載されたのをご覧になられた方もいらっしゃるでしょう。
実際に機器内に生成AIを搭載したスマホやパソコンも販売されています。

「エッジAI」は閉じた環境で構築すればデータ漏洩やデータ汚染の危険度が極めて低く、知的財産の保護に慎重な製造業でも比較的導入しやすい形態であると考えています。
製品によっては、一旦購入すれば手元の機器一式で様々な試みを試しやすいことも利点と考えます。
まだまだこれから様々なバリエーションの製品が出てくることを私達も期待しております。

これまでの「生成AI」に魅力を感じなかった場合でも、生成AIに限定しない「AI」全般の活用方法を引き続き検討され続けることをお勧めいたします。


企業・団体向けのセキュリティ・情報リテラシーに関する研修も承っております。