学びの窓(DX編) 第53回 コミュニケーション

【学びの窓 (DX編)】第26回 デジタルトランスフォーメーション編が始まります
ピコシステム株式会社

セキュリティにもDXにも、コミュニケーションは重要な要素であり、手段でもあります。
「コミュニケーション」を起点にDXを考えてみたことはありますか?

 

これまでに、【学びの窓(DX編)】第36回 DXの一歩手前の判断基準  ではDXへ取り組むにあたって「ストレスコントロール」を大切にしたい旨をお伝えしましたが、ストレスの発生源ともなり、ストレスを和らげる要素でもある「コミュニケーション」についても、DXを進める要素としても、対象としても、考慮し配慮することは大変重要であると私は考えています。

 
コミュニケーション方法をデジタル化するツールとして、メールの活用やチャットツールの活用、コロナ禍を機にテレビ会議(WEB会議)を既に導入済みのお客様も多いと思いますが、アナログコミュニケーションのICTツールへの置き換えに留まらず、コミュニケーション自体を見直して業務や人の特性に即した選択へ変革することや、ICTツールの活用対象や方法を再度見直し、コミュニケーションで業務や職場環境の変革を考える段階に来ているように感じています。
今やICTツールは組織内のみや組織と組織の間のみならず、組織を渡って共同プロジェクトのようなチームでの運用にまで活用されている点も、見直しの観点として重要だと思うのです。
 
 


 


さらに、コミュニケーション自体に注目すれば、リアルコミュニケーションの意義が見えてくることもあります。
デジタルかリアルかの二択論ではなく、使い分けや補完としてどうコミュニケーションを取るのかは、ストレスを和らげ生産性も上げるための要素として重視されるべきでしょう。


セキュリティの分野でもリアルコミュニケーションは重要な役割を持ちます。
ビジネスメール詐欺の被害に逢わないためには、なりすましメールやSMSに違和感を感じた時点で相手先に電話してみることをお勧めしています。


私生活においてLINEに代表されるチャット文化の浸透には目覚ましいものがあります。
チャットに慣れ親しんだ方々は電話に苦手意識があるとの指摘もありますが、真偽はともかくとして、組織におけるコミュニケーション手段の選択にあたっても考慮されるべきなのかも知れません。
格式ばった冗長な文章の往復よりは、OKとNGの応答がスピード感を持って流れる方が適した業務もあるはずです。
但し、業務毎のコミュニケーション方法の選択は個人任せではなく、なるべく組織として選択すべきである点(構成員や就労環境の特性に合わせた例外は用意するとして)は注意が必要です。
また、LINEを組織内でも活用する向きもありますが、セキュリティの観点からはお勧めできません。
組織として管理出来るICTツールを選択するべきと考えています。


コミュニケーション手段の不一致は多くの場合ストレスを産みます。
メールを読む人読まない人の課題や、メールとチャットの行き違いの課題は、組織の選択と徹底で解消すべきであるケースも見受けられます。
どのようなコミュニケーションにどのICTツールを利用すべきかは組織内で基本的には統一されるべきでしょう。

さあ あなたの組織は
コミュニケーションを変革しますか?
コミュニケーションで変革しますか?


企業・団体向けのセキュリティ・情報リテラシーに関する研修も承っております。
 
 

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※会社・団体でのセキュリティおよびデジタル化についての相談は、当社担当営業・システムエンジニア・インストラクター・サービスまでご相談下さい。
 

■プロフィール

ピコシステム株式会社

セキュリティ担当 眞部 誠一郎
東京支社においてサーバー・ネットワーク・WEBシステムの構築に携わった後、岡山本社にて中小企業から大企業までネットワーク・サーバー等のITインフラの構築、セキュリティ対策の構築を担当。豊富な知識・経験を生かし幅広く活躍中。