2023.10.20 【学びの窓(DX編)】第38回 スマホの活用

【学びの窓 (DX編)】第26回 デジタルトランスフォーメーション編が始まります
ピコシステム株式会社

DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要な環境として人間が入力したり確認(見たり聞いたり)するインターフェース(デバイス)が必要となりますが、今や社会の大部分に普及した「スマホ」をさらに活用することを検討してみませんか?


 

視覚障害や聴覚障害について、障がい者認定されていなくても、傾向として「つらい」人は少なからずいらっしゃるはず。
皆様の職場ではいかがでしょうか?
仕事は出来るが、聞こえにくかったり見づらかったり。年齢を重ねると障害ほどではないけれども、生活に影響が出ることがあるのは、多くの人にとって憂鬱なことかもしれません。
視聴覚コミュニケーションに関わる製品・サービスの開発に携わる一環として、当事者である障がい者を含む多様な人を、デザインの段階から巻き込んで設計を行う「インクルーシブデザイン」への取り組みも進んでいます。
従来のデザイナーが考える「ユニバーサルデザイン」よりも、より多くの人の使い易さ(アクセシビリティ)に踏み込み、障がい者用の特殊なデバイス(端末)としてではなく、多くの人にとって、より使い易い製品・サービスの開発も可能となります。



参考:先日開催された「CEATEC 2023」におけるソニーのブースの取材記事
 引用:朝日新聞デジタル SDGs ACTION 記事より[2023.10.18]


高齢化と人材不足が課題となる日本社会にとって、より幅広い属性の方々が職場で活躍出来るように、DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みにもアクセシビリティの観点は当然、組み込まれるべきであり、ICTがサポート出来る部分であると考えます。

アクセシビリティの進んだ入出力デバイス(端末)として、スマホは重要な要素であると考えています。

スマホを活用すると、

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スマホはまず、コミュニケーションツールとしての本来の利用が可能です。組織として利用する場合、疾病罹患や隔離により出社出来ない場合のコミュニケーション手段としても重宝します。
まさに今、インフルエンザ流行の季節に入っているようですが、COVID-19も終息したとは言えない中で、テレワーク体制の初段階として、スマホによるコミュニケーション&業務連絡を組織として業務に組み込むことは有益と考えます。

スマホのアクセシビリティについては、下記のようなアプリをはじめ充実しつつあります。
皆様ご利用のスマホの多くでも利用可能です。

読み上げ機能
・iPhone VoiceOver機能
・Android Talkback機能
文字起こし
・UDトーク(テレビドラマでも使用)
翻訳
・翻訳アプリ(Google翻訳など)

どのようなアプリがあるのかは、下記のサイトも参考にして下さい。

Android携帯用・障害のある人に便利なアプリ一覧 | 東京都障害者IT地域支援センター
iPhone、iPad用・障害のある人に便利なアプリ一覧 | 東京都障害者IT地域支援センター
音声翻訳アプリ | NICT-情報通信研究機構

スマホを業務システムに利用することも可能です。
楽楽シリーズ(「楽楽精算」など)市販の業務アプリやクラウドサービス(SaaS)を利用出来るのもメリットです。
スマホは基本的にクラウドファースト(クラウドサービスを利用することが標準)のデバイスですからインターネットに標準で接続されており、契約後すみやかにサービスの利用を開始することも可能です。近年は企業用のシステムと連携出来る機能も増加しています。

セキュリティについては、
マルウェア対策や、業務外の個人利用の可否、業務と個人利用の区別と個人情報の管理に気を付ける必要はあります。
利用する場合は、個人のスマホを使用することを認めるのか?会社が支給するのか?の判断も必要です。アクセシビリティを含め、個人の属性にマッチしたデバイスの利用を重視するのであれば、個人一人に一台の準備は必要と考えます。
利用する場合は、セキュリティについて社員全員の「情報リテラシーの向上」は必須と考えます。
万一、スマホを紛失した場合には、リモートでデータ消去が出来るように、機器やサービスの選定をしておくことも重要です。
 
最後に、
手始めとしてお勧めな具体的提案をお伝えしておきます。
Microsoft 365を契約し、「Microsoft Teams」をスマホで利用することにより、テレビ会議や通話だけではなく「チャット」による非同期コミュニケーション、情報の共有(資料の共有!)も可能となります。電話と比べ、双方の都合の良いタイミングで連絡できること、メールに比べ「会話」が成り立ち易いこと、会話の流れが見返し易いこと、などから業務での利用にチャットサービスを検討されるお客様は増えています。
是非ご検討下さい!

 
DXおよびセキュリティに関する社内研修も承っております。弊社営業にご相談下さい。


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※会社・団体でのセキュリティおよびデジタル化についての相談は、当社担当営業・システムエンジニア・インストラクター・サービスまでご相談下さい。

■プロフィール

ピコシステム株式会社

セキュリティ担当 眞部 誠一郎
東京支社においてサーバー・ネットワーク・WEBシステムの構築に携わった後、岡山本社にて中小企業から大企業までネットワーク・サーバー等のITインフラの構築、セキュリティ対策の構築を担当。豊富な知識・経験を生かし幅広く活躍中。