
前回のコラムでは、スキルマップの作成をお勧めしました。次にDXを進めるのに必要なスキルをどう考えるか?の疑問が湧いてきますよね。
日本は海外他国と比較してデジタル化、デジタルトランスフォーメーション共に、遅れていることが指摘されています。
私達IT提供業者としても何とか推進したいところなのですが、社会における当事者としては、無条件にIT推進・DX推進ということではなく、
どの程度?どこまで?必要なのか
を判断する為にも、先ずは皆様ご自身もDXについて知っていること、検討することがまず必要であると考えています。
知るべき範囲について、DXに必要なスキルは技術的なITスキルに留まりません。
なぜなら、DXは「仕事の在り方」自体も変革の対象とするものであることは、
これまでのコラム【学びの窓(DX編)】 第26回 でもご説明いたしました。
私は、ICT環境の構成要素は、技術的な要素とビジネス的な要素の両輪でこそ活用できるものになると考えており、
DXを考えるならば、下図の左側にある技術スキルのみを拡充したところで、業務改善に対する貢献や変革への後押しへの貢献度は若干乏しいと考えています。
ICT利用者としての皆様が、
自社の事業に於ける右側のそれぞれに対して、あるいは右側を踏まえたうえで、
自分たちの事業・業務に左側をどう適用するか?利用するのか?の観点が必要だと思うのです。
関連するところで、ITエンジニアのスキル標準化の取り組みとして
ITスキル標準(ITSS)
が定められています。
私達のようなIT提供側のスキルについて纏められたものですが、昨今の大きな社会の変容のなかで、
ITSSを基準に人材育成する場合の”方向性” ”学び直し”の指針として
ITSS+
が公開されています。
学び直しの指針として右側にある4つの領域は、日々の新聞でも皆様目にする話題かと思います。
私達IT提供者に限らず、利用者の皆様(利用することになるであろう皆様)にとって今後必要な”指針”であることは確実と考えます。
なお、以上申し上げたようなスキルに関する体系化の一環として、昨年2022年12月にIPA情報処理推進機構および経済産業省により、
「デジタルスキル標準 Ver1.0」が新たに公開されています。こちらも是非ご参照下さい。
IPA 独立行政法人情報処理推進機構 デジタルスキル標準(DSS)
DSSの場合、大きく二つ「DXリテラシー標準」と「DX推進スキル標準」が提示されています。
「DXリテラシー標準」が社員全体で知っておくべき”考え方”について、
「DX推進スキル標準」が実際にDXを推進するにあたってIT利用者が考えておくべき”観点と要点”について記述されているとお考え下さい。
必要スキルを検討する前に「DXリテラシー標準」と「DX推進スキル標準」をご確認いただくと良いかもしれません。
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常に世の中は変化し続けます。皆様、良い旅を。
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■プロフィール

セキュリティ担当 眞部 誠一郎
東京支社においてサーバー・ネットワーク・WEBシステムの構築に携わった後、岡山本社にて中小企業から大企業までネットワーク・サーバー等のITインフラの構築、セキュリティ対策の構築を担当。豊富な知識・経験を生かし幅広く活躍中。