
ランサムウェアとエモテットの猛威は収まる様子がありません。
ウクライナ情勢に加え、台湾情勢もセキュリティ分野に対して負の影響を与える可能性が高いと見るべきです。
ランサムウェアの猛威とエモテットの蔓延については、本コラムでも度々お伝えして来ましたが、世間ではランサムウェアによる実被害の発生が度々報じられる状況が、継続しています。
本年5月の警視庁発表の統計では、ランサムウェアの被害件数は令和3年下半期は前年の4倍に跳ね上がっているとの報告がありましたが、
マルウェア「ランサムウェア」の脅威と対策(脅威編)
本年度も、残念ながら、増加の一途を辿ると予想しています。
また、先日からの台湾周辺の緊張の高まりから、日本に対するサイバー攻撃の増加も充分に有り得ると予想するのが妥当な予測と考えています。起きないかもしれない最悪の想定をも考えることが、企業のリスク管理上必要な考え方となっています。
ここで気に留めていただきたいのが、リスク管理とは「やたらと怖がる」ことではなく、リスクを想定したうえで、想定の範囲で妥当な防御策を講じると共に、防御出来ない残存リスクは必ず残るとの想定で、事後策にも目を向けて管理する、という二面両建てを考えておくことです。業務・経営を継続するためにはITを使い続ける。但し危険性=リスクは管理する(諦める範囲を想定することも管理のうちと考える)ということです。
他にも、半導体不足の問題から世界的な物流の問題、円安の影響も重なり。実情として、セキュリティ対策としてUTMの導入をお勧めしているにも関わらず、機器の入荷の見込みが立たないという状況も発生しております。私共の努力の及ばない事態、考慮した提案が実施出来ない状況も発生しています。
これらの状況において、ただ待つ、思考停止に陥るのではなく、
・他の対策で出来ることはないのか?
・当面の代替策は?
・防御策よりも事後策について着手すべきではないのか?
の問いかけを、是非皆様の社内と私達業者に対して発していただきたい。
いかなる状況悪化に陥ろうと、事業を止めない努力をすることが、IT担当者のみならず経営の視点からも必要な矜持だと私達ピコシステムは考えています。
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※会社・団体でのセキュリティについての相談は、弊社担当営業まで、遠慮なくご相談下さい。
セキュリティ担当:眞部 誠一郎